言うなれば田舎町を舞台とした「オーシャンズ11」。ちなみに監督は同シリーズでメガホンを撮ったスティーブン・ソダーバーグであります。
オーシャンズとは異なりバックに流れるはのどかなカントリーミュージック。足が不自由で解雇されたてのうだつの上がらないジミー始めメンツはどこか呑気で抜けたバカ共ばっかり笑。その中では一番便りになるジョー・バングも肝心な所ではコミカルなのが笑える。グミと漂白剤をビニール袋に入れて爆弾とか作れるんだ。
そんなメンツが繰り出す緩々でどこか牧歌的な香りのする強盗計画なんだけど、これが意外にも面白い。登場人物達の何気ない会話が実は後半への伏線となっているなど、とにかく細かいフックが少しずつ効いてくる感じが心地よい。とにかく観る者をスカッと騙す手法の巧さはさすがソダーバーグ監督といったところ。
「ローガン家の呪い」を払拭しての大団円...と思いきやのあのラストも渋くて好き。
