あざらし

昼顔のあざらしのレビュー・感想・評価

昼顔(2017年製作の映画)
3.1
「合意書。
甲乙丙丁は、本日、乙と丙が
不貞行為を行った事案に関して、次のとおり合意した。」

上戸彩扮する紗和が、裁判所で決められた合意書を読み上げます。
この内容は、この後、不貞行為をした2人が一切の連絡を取らないことを誓うものでした。

紗和は、海辺近くのレストランへ面接にやって来ました。引っ越してきた動機は、海が好きだから。しかし、この動機は嘘でした。紗和は誰も知らない土地で暮らしたかったのです。

不倫をした紗和は、離婚をして、全てのものを失ったのでした。

紗和が齋藤工扮する裕一郎との関係を思い出すシーンでは、裕一郎の手が紗和に触れる、その感触が伝わり、ちょっと開けた窓からは、一瞬だけ虫の声が聞こえます。
そんな、五感を感じられる映画でした。

まさに恋愛とは、五感に訴えるものなのだと再確認します。

抱き合わないからこその高まり…理解できます。

ただ、上戸彩さんの声がアイドル並に高く、それが女優として一般の女性を演じるには、残念でした。可愛らしいのをそろそろ卒業して、銀幕に相応しい女優さんになって欲しいです。

「神さま。あの人を…私にください。」
あざらし

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