
グレーのスーツ、地味なネクタイ、きっちりと整えられた髪。よく独り言を呟く神経質な男、田中。一見普通に見えるが、職業は大村組幹部というヤクザ者。時には素人をいたぶり、ケチな取り立てなど、若い衆がやるような仕事もこなす日々。独身だが、自分の情婦・芳江に素人娘を高級娼婦へと育てあげるようなことまでさせている。大村組の若頭でありながら、組長に疎んじられている田中は、危険な仕事ばかり回される日々に、苛立ちを募らせていた。そんなある日、組長の大村は、田中に新しい組を作れと命令する。上納金だけ絞り取り、跡目は若い倉内に継がせようとしていることを察する田中。もがき苦しみながら極道という修羅場をしたたかに生き抜こうと、田中は野心を燃やす――――。
「棒っきれのように生き、棒っきれの様にくたばる」人生に甘んじている大村組の中堅幹部・田中。ある日、組長命令で組の分家を命じられた田中は、本家に吸い取られる巨額の上納金と、それを工面するしの…
>>続きを読む飛桜会々長・吉町(白竜)は昭和30年代に当時の会長・谷山(清水宏)のもとで博徒として、男として修行していた。吉町は着々と任侠道を邁進して行った。そんなある日、飛桜会の賭博場に現れた音松小次…
>>続きを読む明治41年奈良・小森で生まれ育った誠太郎と孝二の兄弟。日露戦争で父親を亡くした2人は、しっかり者の祖母・ぬいと、心優しい母・ふでに育てられた。だが、学校に入ると、被差別部落だった小森の子供…
>>続きを読む戦後の広島。田山仁(小沢仁志)は6年の服役後、「第二次広島抗争」を集結させる立役者となる。広島やくざ社会において田山の名前を絶対的なものにしていった。田山が鳳政会二代目理事長に就任したこと…
>>続きを読むフィリピンのスラム街で兄妹のように育った日系人のトニー、マックス、レイ。大人になってもどん底の生活から抜けだせずにいたトニーは、ボスであるアイクを殺して麻薬密売の権利を入手。そして、トニー…
>>続きを読む“沖”と“浜”という地域が存在する干拓地。“浜”に住み、出来のいい兄を慕うシュウジはさまざまな出来事に遭遇し、ヤクザものやその情婦、孤独な少女や重荷を背負う神父に出会う。やがて兄が起こした…
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