Oto

オリエント急行殺人事件のOtoのレビュー・感想・評価

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)
3.7
勉強不足で小説も74年版も観てないので純粋に楽しめた。ザ正月映画。
(74年版の方に比較レビュー書いた)

2017年にリメイクする意味は映像美以外にあるのかー?と思ったけど、殺人がいかに重罪かを伝えるってだけでも語り継がれるべきmasterpieceなんだと思う。正義とか法律の"アンバランス"について考えさせるポアロの最終的な選択も面白い、"利益"という観点で謎解きするのも冒頭の事件とリンクして面白かった。
自分みたいに原作を知らない若い人は結構いそうだけど、現代劇にアレンジしたらもっと面白そう、続編を匂わす感じだったからなさそうだけど。
結末を知ってる人は豪華キャストを楽しんで観るのかなー。。

ブラックジョーク多めで楽しいし、映像は結構印象的(遺体発見時の上からのショットとか俯瞰が多い、終盤の最後の晩餐の構図好き、タイトルとエンドロールの蛍光ブルーもオシャレ。)


(以下、少しネタバレ。


Mrs. Hubbardが刺される辺りから、グルになれるペアが多過ぎて(アリバイがどれも不成立で)収拾が付かないなーって感じでオチは勘付いた、関係者が何人も乗っている時点で違和感があったけど。ポアロ自身も関係者だったってのも面白い。
こっちがオリジナルだよって怒られそうだけど、どこかで観たことあるようなベタな展開の連続。あと言葉で説明しすぎ感もある。
真相に気づくのが唐突過ぎないと思ったら、時間に関する重要なトリックが削られているらしい。
Hot Fuzzも古畑の灰色の村もこれが元だったんやなぁ、、アガサいろいろ読みたくなった、こういう旅したくなった。
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