名探偵エルキュール・ポアロが豪華寝台列車オリエント急行で起こった殺人事件の謎解きに挑む、アガサ・クリスティ原作の傑作ミステリー。
原作小説未読&過去の同作品未鑑賞、予備知識なし状態で観たので、純粋にミステリードラマとしてとても楽しめました。
夕暮れのイスタンブールに雄大な雪山など景色も美しく、音楽もステキ。
豪華キャストもさすがで見応えあり、含蓄や示唆に富んだセリフの数々も印象的でした。
来し方行く末様々な人間が、同じ時間に同じ空間で過ごし、ただ揺られて二度と会わない列車の旅。
名探偵ポアロの頭脳明晰ぶりには感服だったし、変わったこだわり癖も面白かったです。
乗客みんな怪しく見えて、誰だ誰だと翻弄されながら導かれた、まさかの意外過ぎる犯人に衝撃!
真相を解いた時に深く考えさせられる、人類普遍で永久の問い。
正義とは?人間の善悪とは?
人間は決して1人で生きているわけではない。
1人の行為が何人もの人生に影響を及ぼす事実の重さに、思わず涙。
1人の善行で、優しさが連鎖していくという影響ならよいのですが…
深いメッセージ性と壮麗な舞台、あっと驚く謎解き。
これぞ不朽の名作なんだなぁと思いました。
★エルサレムで事件を解決した名探偵エルキュール・ポアロ。イギリスで事件が起き、その解決を依頼され、急遽豪華寝台列車オリエント急行に乗車する。
その夜、雪崩で脱線し列車は立ち往生するが、そんな車内で殺人事件が起きてしまう。
鉄道会社から捜査を頼まれたポアロは、乗客たち一人一人に聞き込みを開始するが、乗客全員にアリバイがあり、、。