YellTao

サーミの血のYellTaoのレビュー・感想・評価

サーミの血(2016年製作の映画)
4.5
そんな映画じゃないし不適切かもしれないけど、めちゃくちゃロックンロールを感じた。
侮辱した男たちに立ち向かい、民族衣装を焼き捨てて、恋する少年のために盗んだ靴で都会に向かい、自由のために"飼育される自分"を殺して故郷を捨てる。

同情など受け付けないほど強いエレマリャの眼差しに、彼の体液を弄ぶ指先と膿んだ耳の血は、葛藤と痛みに苦悩するガールズロックだ。
哀しいけどカッコイイ。。

棄てようとすればするほど濃さが増す民族の血。
どうか私も、"独自文化を継ぐ血"に誇りを持つ自身でありますように。
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