『リンダ リンダ リンダ 4K』が良かったので山下敦弘監督をば。DVD「山下敦弘傑作短編集」に入ってる。
なんじゃこりゃ。ひどい“クソ”映画。資料的な意味だけはあるが…。

山下敦弘監督作品。

夢と糞の混在。

山下監督自身がナレーションをしているのだが、いい意味で謎過ぎる…。
主人公のセリフと心情や環境音、メタ的な語りを混在させながら、戯画的にナレーションが行われている。

また横移動したりズームアウトするなどカメラワークにも工夫が施されている。

11分弱。
なんだか、かなーり、好きかも。
文字通りの「クソ」映画で、本人たちも意図してるんじゃないかと思うけど、山下敦弘のちゃめっ気ですべてチャラという感じ。

素晴らしい脚本、素晴らしい役者、素晴らしい資本があろうとも、監督が名声に冒され惰性で撮った映画はその白々しさが映像にはっきり映ると思っている。
その点この映画は、全部が「クソ」みたいなものなんだけど、くだらなくて拙いんだけど、とにかく「映画つくんのめっちゃ楽しい」みたいな可愛げで全てオッケーとなっているのである。