洋画好きのえび

ライフの洋画好きのえびのレビュー・感想・評価

ライフ(2017年製作の映画)
3.6
地球外生命体vs人間的なSFホラー映画。B級テイストな作品だが、かなり怖い。
3年前、海外出張の行きの飛行機の機内で観たのだが、かなりしょっぱなで観るのを止めた。いや、だってものすごく怖かったんで…私の怖いポイントドストライクだったんで…しかも空の上と宇宙ってニアリーイコールだから、観るうちにどんどん怖くなったもんで… (今回地上で観たら落ち着いて楽しめました)

火星から持ち帰ったサンプルから採取された生命体をISSで研究していたクルーたち。その生命体は驚異的な成長を遂げ、あっという間にミドリムシ的なものから手の平サイズのヒトデのような生物に成長。しかし、クルーのミスで活動を休止し、冬眠してしまった。もう一度その生物を目覚めさせようと刺激を加えるクルーだったが、その刺激が原因でその生物はクルーたちを攻撃し始める。ISSという閉ざされた空間で、クルーたちは謎の地球外生命体を倒すことができるのか…?

私は「よくわからないものには手を出さない方が良い」「よくわからないものは怖い」と考えている超ビビりなので、「宇宙」というよくわからん環境の中、「謎の生命体」というよくわからんものに手を出すなんて何考えてんだ!?とめちゃくちゃビビりながら本作を観ていた。今まで観たホラー映画の中で一番怖いシチュエーションだった。しかも、ジェイク・ジレンホール、ライアン・レイノルズ、レベッカ・ファーガソン、真田広之というかなり豪華なキャストを揃えていながら、え?もう?というくらいの潔さで登場人物がバンバン死んでいく。自然は人間のために配慮してくれたりはしないので、そんな容赦のないストーリーが私にはリアルに感じられてめちゃくちゃ怖かった。人間が全生命体の中で一番賢いだとか、人間が自然をコントロールできるだなんていう考えは、ただの人間の驕りなんだよなぁ…と思ったり。

そう言えば、昔日本からISSにメダカを持って行って飼育する実験をしていたけど、あれも子供ながらに「なんて恐ろしいことするんだ?突然変異して巨大ピラニアみたいになったらどうすんだよ!!」と恐怖したことを本作を観ていて思い出した。実は空想の世界よりも現実の世界の方がよっぽど恐ろしいのかもしれない…