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THE BATMAN-ザ・バットマンーのSSDDのレビュー・感想・評価

4.5
■概要
ドラッグと暴力に溢れ治安が低下し続けるゴッサムという街で。闇に紛れ犯罪者に恐怖を撒き散らす存在…バットマンという自警団の男。
超法規的に動く彼にはゴッサムを牛じるマフィアのマロー二の逮捕に一役を担ったバットマンを捜査現場に呼ぶなど一線を越え始めた…。そんな中、市長が惨殺され、死体にはバットマン宛のメッセージが添えられていた…。

■感想(ネタバレなし)
もう皆様のレビューがバンバン上がっている中早く観て、レビューも読みたくて悶えていましたが、劇場では長編すぎてトイレに行きたくて悶えてました。
観終えて色んな意味で…スッキリしましたね。

クリストファーノーランのバットマンは最高だと思っていましたが、また新たなタッチの描き方に絶賛です。

常に降る雨も他作よりもおどろおどろしく感じ、街の闇が色濃く、重厚な音楽もさらに加速させ重苦しい闇を抱えた男の話になっていました。
観る人を絞る作品だなという印象はあるもののサスペンス要素が高く、不気味な事件の全容の見えなさが没入感を高めてくれています。

もちろんアクションシーンもバッチリ泥臭い1vs多数の闘いに、ガジェット、モービルなどもしっかり描写されています。
敵役やゴードンやアルフレッドの味方内もかなり魅力的に描かれていてこのシリーズも楽しみです。









■感想(ネタバレあり)
記憶の整理のために記載。
何故なら私もゴッサム同様に防波堤が壊れ、水害に遭う危険があったため途中意識が遠のきかけました。
初デートの女の子と観に行ったインセプションで最後の方でトイレ我慢できなかった時以来のピンチです。

今回はこの状況を踏まえたふざけた低俗な下ネタがレビューに展開されますのでご容赦ください。

・ストーリー
慈善家で善人であった父親を引き継ぎ、街の浄化を暴力によって解決する手段に出ていたブルース。

しかし、リドラーによってゴッサムの状態が徐々に暴かれマローニが消えたことでも変化が起きていないことがわかる。

殺人が起こるたびに謎々が増える。
1回目は市長の腐敗。ゴッサムが思ったよりも状況が悪い。
2回目で検事の腐敗と現在の情勢となったのはネズミがいたということ。

この時点でかなりサスペンス要素が高く、ペンギンとのチェイスが素晴らしい。まずバットモービルの金切声のようなジェット音の不気味な登場で痺れ、大爆発で勝ったと喜ぶペンギンの狂気が最高でした。

ここでペンギンがネズミということで終わるかと思ったら、3回目で暴かれるはウェイン家の闇。

マロー二の代わりに君臨していたのはファルコーニであり、汚職と腐敗に溢れていた街だと気づく。
この段階で私の尿意も溢れています。

ブルースの父を殺したファルコーニを捕まえる…ことで結末をみず、リドラーがファルコーニを射殺。

リドラーが捕まります。
これで結末はないと気づき、いつトイレにいけるのか心配になります。

リドラーが最後の手は街自体を水没させ、賛同者に市長を殺させるという量産型リドラー狙撃換装型が複数とバットマンとの最終対決は、長すぎる中でも最後の見せ場で盛り上がりました。

最後には独りよがりの復讐者から、救助も行う本物のヒーローとなったバットマン…で終わらない!

長いぞ!もうこれはかなり長い…意識が飛びそうです。
最後にはジョーカーの登場を匂わせ、あの感高く笑い声からのエンドロール。

もう急いでトイレに向かいましたが時を同じくしてトイレに向かうご婦人にドアを開けるのは忘れずにできた自分の余裕に驚きながら、私のゴッサムの治安は守られたため、シアタールームに戻り、再度エンドロール終わりのシーンも観終えて満足でした。


・感想
ロバート・パティンソンが光を浴びずに闇を抱えた男としてハマりすぎているし、報復しか頭にない正義感という役にピッタリ。
ペンギン役のコリン・ファレルも素晴らしいし、ゴードンやアルフレッドも出過ぎていないのがいいバランス。

キャットウーマンもいい関係にあり、復讐鬼と化していた自分を客観的に否定し、殺しに加担しない・させない高貴なバットマンが生まれたのだと思います。

ノワールでトーンを変えたバットマン。
このタイミングで新たなものに出会えるのは感動です。

ちなみにホアキンのジョーカーは大衆に向けて自己顕示欲と成功欲があった俗物でただの弱い一般人が、祭り上げられたただの神輿と思っているのでマルチユニバースの違うジョーカーと思っています。
バットマンがいてジョーカーが生まれたわけでもなくただの病人。一言で言えば「I'm misery」

ヒースのジョーカーはバットマンがいて初めて本質的な悪に目覚め、共鳴して強くなっていく過程が素晴らしい。
人を操り、カリスマ性を持った犯罪者であり知能犯。物質主義も成功欲もなく情動的なくせに計画的な男というありえない二面性を持っている男なのが強敵だと思えます。一言で言えば「I don't care」

これ以外のジョーカーとしてまた新たなジョーカーが生まれるなら楽しみです。

こーーーんなに長いなんて!
ずーーーっとトイレ我慢した!(リドラー収監後風)
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