「欧州はサラエヴォで始まる。」
テレビのリポーターから、1914年のオーストリア=ハンガリー王国のフェルディナント大公の暗殺について語られます。
この事件は第一次世界大戦のきっかけとなった事柄だと言われています。
1人目の刺客は暗殺を断念し、2人目の爆弾は外れ、第3の刺客の前で大公のパレードは止まったそうです。
プリンツィプは3発発砲し、大公は首を大公妃は胸を撃ち抜かれました。
2人は数時間後に絶命します。
一方、ホテルヨーロッパという高級ホテルでは、従業員らのストライキが開かれそうでした。
ホテルの受付であるラミヤは現代の社会を中心に、テレビリポーターはフェルディナント大公の歴史を語り、司会者は欧州とサラエヴォの歴史的な見解を述べます。
サラエヴォを取り囲む歴史を全く知らないので、話に付いていくのは難しかったです。
見方によりテロリストは英雄であるし、大公は暗殺されたことでサラエヴォの汚点は終結したとの見解もあります。
さて、大公が銃で暗殺されてから100年経った現代に、再び銃声が鳴り響きます。
それをどういう見方をするかも、この映画を観る者次第なのです。
「暗殺で何か変わる時代ではない。」