子供ってほんとに残酷で意地悪で非理性的でバカで非道だなと、思春期を迎えて子供時代を卒業する頃に思い、そこをどうにか通過したことに安堵したような遠い記憶がある。子供＝自分のことに他ならないが。そんな世界をサバイバルしなければならない子供たちは大人が思っている以上に危ういのだと、忘れかけていたことを思い出させてくれた。
貧富の差によるあからさまな差別、そこまで言わせるかという嫌な言葉の数々、子供の世界を描いてもさすがに韓国映画は甘くなく、ポスター写真からオンネリアンネリ的な仲好し二人の話かと想像していたけれど全く違っていた。ソンの透明で歪まない美しい表情と家族が救い。パラサイトの母、愛の不時着のソダンオンマ、ここにも。
ユンに関しては、ホモソーシャルなさっぱりした関係いいね！という話に繋がる可能性もあって、よく考えると微妙。
