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わたしたちのnntmkazuyotaroのレビュー・感想・評価

わたしたち(2016年製作の映画)
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共感どころか懐かしいあの頃へタイムスリップしてしまった。

以下、けっこうネタバレ…
映画の冒頭とリンクしている最後のソンが自分の爪を見てジアをかばおうとするシーン。爪は主人公の内面を表していて伸びて新しくなった爪は、成長の証でもある。でも彼女は、爪の先に少しだけ残った濃い桃色をちゃんと見つけて行動する。
楽しいことも嬉しいこともつらいことも悲しいこともどんな些細なこともすべて自分をつくる要素。何度も積み重ね繰り返してきたことがぜんぶ繋がり答えを出す瞬間が、観ていてとっても気持ち良い。爪やブレスレット、色に関する描写はどれもビックリするほど素晴らしいです。
そして、その大筋である『わたしたち』の物語にお父さんとおじいちゃんの仲が悪い話や友達と遊んではケガをして帰ってくる弟の話が上手く組み込まれていてしっかり作用している。もうほんとすごい。ブラボー

余談ですが、主人公たちと同い年くらいの女の子がお母さんと観に来ていて映画が終わって劇場を出るとその親子がわたしの前を歩いていた。まだ少し泣いているお母さんに向かって女の子が「おもしろかったよ。」と感想を言っていた。二人が手を繋いでエスカレーターを降りて行く姿が印象的だったなぁ。

25年前わたしも転校生だった。新しい小学校で最初にできた友達、今年の夏は彼女の結婚式に出席した。余興で恋ダンスも踊った。彼女は笑いながら新郎は泣きながらとても喜んでくれた。
今でもずっと友達です。
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