たつかわ

わたしたちのたつかわのレビュー・感想・評価

わたしたち(2016年製作の映画)
3.9
小学校から半径1,2km以内の世界がすべて

子供たちのいじめのお話です。
監督は小津や是枝監督にあこがれており、子役の扱いの上手い是枝監督のように台本を渡すのではなく、監督がシーンごとにセリフを教えていく形で撮影されている。そして外国の予算の作品を観るときには日本とは違ういい意味での違和感や意外性が少なからず存在するものだが、本作に関しては是枝監督が今回は韓国語で映画を撮ってみましたといわれて納得してしまうほどの是枝映画であり日本でも共通するようなテーマを描いている。

本作は観ている人の子供の頃の経験により見る角度が違ったり、同じシーンでも感想は違うと思います。大人の自分が本作を観ると今となっては簡単に対処できるはずだと思うが、子供の頃を考えると小学校から半径1,2km以内の世界がすべてだから、主人公も転校生もその他のいじめっ子も必死にもがくしかない。つまり、いじめ自体は永遠になくなることは無いのかと思いました。

今であれば韓国でもスマホ等が必ず出てきそうだが、そのようなものを削ぎ落として表現したいことをはっきりと描いたなかなかの良作。

おススメです。