実話に基づくってのがビックリする話だけど、事実は小説よりもドラマってことか。
その昔、「親孝行プレイ」って深夜ドラマでヤスケンと要潤に混じって、初々しさとぎこちなさを炸裂させてた斎藤工が監督かあ…と思って見始めたけど、なかなか良かったかな。途中、珍人間たちの演技を我慢しながら見る摩訶不思議な20分ぐらいが挟まりはするけど、全体的には素直で無駄のないアプローチで、わたしは結構好き。
リリーフランキーは、ホントこうゆう、どうしようもなく情けないオヤジ役が似合う。働かずギャンブルばかり。その結果、体を張り辛酸を舐め続ける嫁と息子たち。
監督兼長男役の斎藤工は演者としてはあくまでサブ。何よりも高橋一生。歯の間に物が挟まったような、なんとも言えずスッキリしない表情。根底にある、「あんなどうしようもない父親…」という思いがずっとくすぶったままむかえる葬式。
人って簡単に死んでしまうよね。どんなに恨んでいても、憎んでいても。永遠に生きてる人なんていないんだよね。
冒頭、受付でコントみたいな役回りをしながら、自然体で高橋一生を支える松岡茉優も凄い。この2人の演技がすごく自然で、自分も葬式に参列してる気持ちになる。
参列者がおもしろ人間大集合みたいだったのはシュールすぎて。。笑
まさかのクッキー！！しかも一瞬…！
脇含め出演者が豪華。！
そして嫁役の神野美鈴。最後のタバコのシーンは本当に、なんとも言えず、良いなあ。むせるところも含めて。。あんなにクズだったけど、きっと、自分には手をあげなかった優しい旦那だったんだろうなあ、だから、微笑みながら過去を振り返れるんだよね。なんて。
希薄な参列者の集う大きな会場での葬式か
本当に思ってくれる参列者の集う小さな会場での葬式か
最後は爽やか
