登場人物それぞれの人間ドラマが描かれているジョン・グリシャム作品がとても好きです。
ある日自殺を目撃してしまった11歳の少年マークが、何者かに狙われる事に。
頼る人がいないマークは1ドルで弁護士を雇う事に‥。
わすか11歳のマークが幼い弟と母を助ける為に行動を起こした姿がとても立派です。
そして弁護を引き受けた弁護士のレジーも、言葉で検事に反論する姿は、とても勇気があり、困難に立ち向かって行く姿が勇敢です。
大人びたマークとレジーが打ち解けていくまでの過程で、誰にも頼れないマークに弁護士として寄り添ってあげるレジ―の姿は胸を打たれます。
大人に頼らず、信じず、自分自身で困難を対処していく姿の背景に、今までどれだけの大人に傷つけられてきたんだろうと思うと、子供だからと手を差しのべてあげない大人達の非道さに憤りを感じました。
マークに『他人に助けを求めるのも強さだ』と諭し、力になってあげたレジ―はほんとに頼れる存在でした。
幸運や夢は舞い込んでくるものじゃなく、自分で手に入れるもの。
マークの行動力に教えられた映画でした。
