うーむ。予想通りに、心がドス黒くなる映画でした。
大森立嗣監督、流石です。
何しろ、主要登場人物の殆どが狂ってるところがスゴイ。
物語は、主人公達が子供の頃に住んでいた離島から始まるのだが、海と自然に囲まれた長閑な風景は無く、不穏な空気と不気味な瘴気すら感じられる。
歪な形をした樹木、腐り落ちている赤い花、闇の海に浮かぶ白い月...
それらの映像にジェフ・ミルズの音楽が重なり、気持ち悪さ倍増w
津波に襲われた島を離れて25年が経ち、妻子と暮らす信之、女優として活躍する美花、そして過去に島で起きた2人の秘密を携え現れる輔。
日常生活をおくる普通の人々に紛れていても、人間らしさが微塵も感じられないその目が、彼らを異形の者として浮かび上がらせる。
それにしても、橋本マナミは頑張って濡れ場を演じてたが、魔性の女である長谷川京子が脱がないってどーゆーコトですか?
まだガキの頃から男をタラし込んで、彼女のために殺人を犯させるくらいの魔性が殆ど感じられず、残念。