今回の“人狼ゲーム”の参加者は、全員が殺戮ゲームを勝ち上がった経験者。
人狼に加え、新たに追加されたサブ役職「恋人」を得た高野蘭子が完全勝利を目指す。
“人狼ゲーム”をモチーフに描く実写映画化第5弾。
内容は今のところシリーズの中で一番好きです。
前作のいいとこ取りしてるように感じた。
特に2作の『ビーストサイド』、3作の『クレイジーフォックス』の要素が入ってる気がしました。
今回は「キューピッド」と「恋人」という役柄が出てきます。
キューピッドは自分以外の二人を指名して「恋人」というサブジョブを与える。
恋人に選ばれた二人は、襲撃にしろ投票にしろ、どちらかが死亡した時点で片方も死ぬ。
キューピッド自体は、人狼VS村人側の戦いが決着した時点で生き残っていたらキューピッド&恋人たちの勝利。
というわけで、人狼&村人&恋人の三つ巴感がありました。
また、全員が人狼ゲームの前半戦を勝ち上がったという設定だったのでテンポが早く、ゲームの説明がさくさくでした。
ということで、パニック起こしてゲームにロクに参加しないうちに自爆する人物がおらず、最初から激しい駆け引きが展開されたのは非常に良かった。
人狼&村人が恋人になるっていう設定がなかなか頭を使うもので、頭を使い、撹乱させるという要素が強くなった気がします。
ただ、ちょっと純村人には不利かな。
恋人は恋人と言うよりも一蓮托生の道連れ。
今回は見ている者に少し分かりやすくするためなのか、前作の『プリズンブレイク』と違い、最初から恋人陣営や人狼の正体も分かっている状態で話が進んでいきます。
あと、全体的にこれまでの『人狼ゲーム』シリーズよりも役者の演技のレベルが高かった気がします。
しかし、いちおう伏線もあったけど、終盤の主人公の強引な動きは納得できるものではなかったのが残念。
最後に衝撃なものをおいただけの安っぽい印象。
あそこはもう少し心理描写とかを丁寧にやってほしかったかな。
瞬時に理解するのは難しいと思います。
今回は続きが気になるので、ラヴァーズ2みたいなのやってほしいです。
あと、初めて人狼ゲームを観る人は、まず第1作か第2作を観ることを推奨します。
いきなり今作を観ても、たぶんついていけないかもしれません。