ダーデン二郎

アウトレイジ 最終章のダーデン二郎のレビュー・感想・評価

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)
5.0

大友が全てにケジメをつける!!!

アウトレイジシリーズは全部好き!!
シリーズ全体的に拳銃を使うともたつくしそっからテンポが落ちる印象があったが今作でそれを否定してくれた。

不吉な予感を漂わせる黒い車にoutrageと出てくるオープニングが最高にカッコいい!!!
暴力が連鎖していく世界にヘキヘキとしたたけしの表情が最高である。
地に落ちた山王会の描写や時代が変わり危うくなっている花菱会の描写も説明セリフなしで映像で語っていく様はもはや職人芸だ。

大友が最後にとる行動から"北野武“という1人の男の人間性が垣間見えた気がした。
天才ゆえに周りから理解されずに孤独を感じて自己破壊をしてしまうのではないだろうか?
それとも死させえも笑に変えようとしているのではないだろうか?
今作はエンタメと作家性を両立させた強烈な一本だ。北野武は笑いと映画に愛された男であるのは間違いない。