ダーデン二郎

ミッドサマーのダーデン二郎のレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
5.0

🌺🌸🌼めちゃくちゃ面白いし最高のカタルシスを感じてしまった!!!🌺🌸🌼

この映画を方程式にすると以下の通り
(ウィッカーマン+500日のサマー)×ヘレディタリー=大傑作!!!!!


パンフレットが超欲しかったのに売れ切れててやり場のない怒りを感じました🌺🌸🌼🌻

冒頭の絵がこの映画の展開を暗示している様に感じました。
アリアスター監督お得意の日常生活にある他者とのディスコミニュケーションによる不穏な空気や居心地の悪さが怖かった…
コミュニケーションが取れない事すなわち自分の気持ちを分かってもらえない事や伝えられないことに恐怖があるのだと思います。
映画の語り口も誠実で説明セリフでなく映像で語っていく姿勢も見事!!!
美術も最高!!!またしても誰かに見られているのではないかと不安になるカメラワークが最高だった!!!
"着地失敗"と“応援sex"シーンは大爆笑🤣
黒すぎる笑いもアリアスターの職人技!!!
逃れられない不吉な感じがリドリースコットの『悪の法則』を連想しました。
計算された緻密な演出と音楽の使い方がキューブリックのようであった。

宇多丸さんとのインタビューで監督はこんなことを語っている。
『肉体は無条件でいつか僕たちを裏切る』
『驚かせるだけの“音"の演出が嫌いなんだ。』
『心に残らないような映画は映画でないし作られる価値がないんだ』
この発言通りの見事な映画になっている…

主人公と村人達が一緒に泣き叫ぶ姿が印象的でした。やはり人間というのは辛い時には誰か側にいて欲しいし辛い思いを分かって欲しいですよね。
“無関心"というのが人にとって1番恐ろしく悲しいものですよね…大切な人である“家族"や“恋人“
と意思疎通出来ないことが何より恐ろしい事なんだと突きつけられた気がします。

冒頭の悲しげな顔の主人公と、終盤でクソ野郎が燃えていく姿をバックに笑みを浮かべる見事な対比構造ゾクゾクするのと同時にカタルシスを感じましたね😃😃😃😃😃

ヘレディタリーから引き続き一貫してある視点から見るとハッピーエンドである所がまた怖い!最悪!(褒め言葉)
エンタメ性と強烈な作家性を両立しているパワフルな映画人に出会えて本当に幸福である。

🌺🌸🌼🌻映画館で祝祭に参加して欲しい🌺🌸🌼🌻
🌸🌺🌼💐カップルか夫婦で見に行こう〜♫🌸🌺🌼💐