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ナミヤ雑貨店の奇蹟のsingerのレビュー・感想・評価

ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年製作の映画)
2.5
「東野圭吾史上、最も泣ける」という触れ込みに期待して観ましたが、
「最も」じゃないなぁというか、そんなに泣けなかったです。

正直なところ、雑貨店のシャッター越しに行き交う、
未来と過去のエピソードと、その繋がりを整理する方に頭が行ってしまって、
泣ける部分が大分霞んでしまってしまったかなぁという印象が残りました。

物語をしっかり熟知した上でなら、もっと感動出来たのかも知れませんが、
この映画の中では、自分は感動出来るトコまで理解が進まなかったですね。
主人公を含む、少年たちの涙にも、あまり感情移入出来ず、
「え、ここってこんな泣きドコロ?」と思ってしまって、
置いてけぼりを食らっているような印象が残ってしまいました。

キャストも、主人公の山田涼介はちょっと違うなぁと。
というか、ここはジャニーズじゃない方が良かったような・・・。
彼の演技自体に、そんなに悪い印象受けなかったのですが、
この作品の主人公にしては、品が良過ぎだったような気がしました。

総じて、東野圭吾作品ならではの、色んな伏線がグッと収束していく展開はありましたが、
今作はストーリー、キャストも含めて、
色々とズレてしまっているように見えてしまったので、
あまり気持ち良く解釈が進まなかったのが残念でした。
というか、自分の理解力が足らなかったのかも知れないなぁ。
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