キービジュアルと独特のタイトルに惹かれて観てしまった作品『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』。
原作は1993年にフジテレビで放送された岩井俊二監督のテレビドラマであり、実写版をアニメにリメイクしたものです(ちなみに原作は未見)。
単体で見るとかなり評価が分かれますが、ストーリー云々よりも青春の甘酸っぱさとかノスタルジックな雰囲気を美しいビジュアルと共に楽しめるので作品自体は悪くなかったです。
でも全体として突き抜けた「何か」があるわけではないので、セクハラ紛いの台詞とか暴力シーンとか全体の細かい所が気になってしまったのも確か。「正直今のシーン、必要あった?」みたいな…。
タイムリープやパラレルワールドがキーワードになっていますが、言われているほど難解ではなく似たような作品も多いので、ある程度のSF的な知識があれば分かるようにはなってます。
むしろ声優とかアニメ制作会社とか作画とかアニメの予備知識がない人が見た方が純粋に楽しめるのでは?と思いました。そういった意味では一体誰をターゲットにしているのか分かりづらい作品。
余韻に浸りながらエンディングで流れるDAOKO×米津玄師の主題歌「打上花火」が最高に良かった。
「瑠璃色の地球」にも驚きましたが、今の若い世代がもはや彼女を知らないというところにギャップを感じてしまいます。
http://www.uchiagehanabi.jp/
https://youtu.be/-tKVN2mAKRI