みほみほ

ベル&セバスチャン 新たな旅立ちのみほみほのレビュー・感想・評価

3.8
🐶2020年190本目🐶

前作も素晴らしかったけど、今作はもっともっと好きになれた。内容も前作より深みがあったと思うし、相変わらず惹き込まれる。(私の認識違いかもしれないが、今作で墜落事故に巻き込まれ、生存が危ぶまれた女性って、前作で国境越えを手伝う彼氏が居なかった?あの男性はどこいった……?それとも兄弟か幼馴染みのような関係なのか?)

なんと言ってもこの雰囲気と空気感が素敵過ぎて、物静かなのにのめり込めるので心が穏やかになれる。この繊細さってフランス映画にしか出せない絶妙なラインなんだろうなぁ…。


ベルの存在が大きな軸になりつつも、今作ではセバスチャンの頑なな意志が奇跡のラストへと導いたと思う。途中のセバスチャンの聞き分けの無さと強情っ張りには怒りすら覚えたが、最後まで信じて諦めない気持ちが、時に誰かを救う事にあると思うと、前作でベルを守った事と同様にセバスチャンの強さを感じさせられて、自分には真似できないので感心してしまった。

結末は童話にありがちな平和なものなんだけど、心が満たされるこの感覚は、素敵以外の何者でもない。希望が見える瞬間の清々しさは、言葉に変え難い心地良さである。


セバスチャンの父親…第一印象は良くなかったけど、なんか凄く素敵な人だったな。あのあとは勝手に想像ついて、セバスチャンが笑顔でいる未来が見えたので、嬉しくて幸せな気持ちになれた。


前作よりドラマが強くなって、感動したので童話って基準から一歩突き出て、とても優しい気持ちを貰う事が出来ました。


ベルの様子を見てると、あぁ…可愛いなぁ…とまったり癒やされてしまうのもこの作品の良いところだし、セバスチャンの眼差しにも強い魅力があります。


このシリーズ…とても雰囲気が良いので、ふと映画が観たくなった時に、のんびり浸る事ができる優しい強さを持った作品です。

素敵な相棒ベルと共に旅をするセバスチャンの冒険が心に染み入る素敵な物語なので、心が荒んだ時にそっと心を穏やかにしてくれる癒やしが詰まっている気がします。オススメです🐶
みほみほ

みほみほ