みほみほ

モンスタートラックのみほみほのレビュー・感想・評価

モンスタートラック(2016年製作の映画)
3.7
🦕🚚2024年65本目🦕🚚(吹替)

見たことも聞いた事もない作品だけど、無性に気になって鑑賞。人を惹きつける安定感があるが、進めば進んでいくほどアドベンチャー全開になっていき、青春映画っぽさもチラついて色々な映画がミックスされたような印象。パワフルだけど繊細なところもある。

題材にしては 主人公の年齢が高過ぎる気もしたけど、トラックと掛け合わされるクリーチが可愛いので、何か気になってもクリーチに癒されて忘れてしまうといった具合だった。

直感でキング作品かな?と思ったが違った。
バリー・ペッパーとダニー・グローヴァーが出ていると作品が締まるなぁ…

バリー・ペッパーは「グリーンマイル」のイメージが強いけど、今や父親を演じるのが定番化してきてて味が出ている中で、ちょっと情けないバリー・ペッパーを久しぶりに観れて嬉しかった。
本作では吹替がとことんコメディ向きな印象で吹き替えられているけど、字幕に切り替えても軽やかにコメディしてて良かった。

映画としては楽しく没頭できたけど、主人公と同級生との関係性が…それぞれ別タイプのオタク気質な感じなのに、そこにイケメンの優位性がチラついて邪魔臭かったのと、最初は煙たがられてた女の子が 太ったオタク男子のことを「手伝ってもらったら遊んであげなきゃね〜!」とか言ってるし、男は「一日だけな!」とか抜かしてて、人間の汚さの中で排除される命と、それを良しとしない者達の善の心とを描いてるはずなのに、主人公達がそのスタンスなのかよ…ともやもやした。

両親との関係性は考えさせられる部分もありじわじわと良かったし、そこにクリーチの両親重ねてじーんとさせてくるのは上手かったけど、細かなところが気になり冷めちゃった。

イケメン君はスーパーナチュラルのサムに髪型や骨格、口角や鼻の雰囲気など似ていて、がっしりとした顎と笑顔、そして吹替までも声のニュアンスが似ていてびっくりしたけど、アドベンチャー全開の時に違和感があったので もう少しキャラクターに柔軟さが欲しかったかも。(人たらし要素いらない)

本作の監督が「アイス・エイジ」の監督なことを鑑賞後に知り、実写でもここまでアニメに近いアドベンチャーな描かれ方だったの納得。途中からアニメみたいな世界観だった。
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