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Atroz(原題)の消費者のレビュー・感想・評価

Atroz(原題)(2015年製作の映画)
4.8
・ジャンル
ファウンドフッテージ/ゴア/バイオレンス/Disturbing Movie

・あらすじ
殺人事件の98%は未解決に終わるとも言われるメキシコで起きた1件の交通事故
それによって女性を死なせてしまった2人の男、ゴヨとゴルドが逮捕され刑事マイクが現場へと駆け付けると彼らの車から1本のビデオテープが発見される
そこに収められていたのは2人がトランス女性の娼婦に拷問を加え殺害するまでの一部始終だった
マイクは捜査の為、犯人の片割れゴルドに拷問を加え映像の現場を暴き出す
するとそこには既に犠牲者の遺体は無かったが更に2本のビデオテープが発見され…

・感想
POV/ファウンドフッテージ/モキュメンタリー強化月間DAY-3
Filmarksでも類似作品として「August Underground」シリーズや“Vomitgore Trilogy”が表示されている事からグロや不快描写に期待して鑑賞

結果としては想像以上に惨い作品で良かった!
1本目の拷問の時点で娼婦の脛の骨が露出していたり脱糞からの“傷口に糞”描写という幕開けとして過激過ぎる行為がなされ更にそこからエスカレートしていくという容赦の無さが凄まじい
2本目もまた違った嫌悪感の煽り方で如何にゴヨ達がヤバい人物かと強烈に思い知らされる
そして何と言っても3本目
この手の作品は前述の「August Underground」シリーズや“Vomitgore Trilogy”の様にいわゆる拷問ポルノ的な作風で終わる事が多い中で珍しく主犯の動機に繋がる凶行が映し出され、ストーリーがより立体的な物となっていく
その上、描写はそれまで以上に狂気的な物と化していて特に“移植”シーンはゴヨの心理を上手く表現していながらもちゃんとグロいという最高の仕上がり
その前段階での史上最もイカれたPOV表現と言えるであろうレイプ描写もヤバ過ぎた…
全てのテープが流された後の展開も胸糞で良い

現実のシリアルキラーもかなりの確率で過酷な幼少期を過ごしてきたケースが多い
それを見事に反映し、且つあくまで拷問ポルノ的にブレーキを取っ払い振り切った世界観は圧巻
どこまでもタブー描写を貫いた作品が観たい!という人にオススメ
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