しゅん

Mのしゅんのレビュー・感想・評価

M(1951年製作の映画)
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ラング版と連続で。群衆の群衆性よりも、犯人とアル中の弁護士という二人のはみ出し者に焦点が集まる。加えて、階段や坂道を見せるところがラングと大きく異なるところかな。笛と靴というアイテムの追加もある。ロージーの映画ってどれまで陰鬱な強迫観念を感じるんだけど、本作もウィスキー零すところあたりから重苦しくなっていく。この陰鬱さが苦手で、今までロージーの映画を好きと思ったことがない。連続で見ると最初に観た方が面白く感じるのは仕方ないにしても、今日の俺にはラング版が圧倒的に響いた。
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