まーしー

アナベル 死霊人形の誕生のまーしーのレビュー・感想・評価

アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)
2.5
『死霊館』シリーズ第4弾。『アナベル』シリーズ第2弾。
アナベル人形の誕生を描いた作品。
人形師サムと妻エスターの家で過ごすことになった6人の孤児とシスターが、不思議な現象を体験するストーリー。

前作『アナベル 死霊館の人形』のレビューでも触れた通り、『アナベル』シリーズはじわりじわりと恐怖が襲ってくる内容。観る人によっては前半が退屈に感じるかも知れない。それほど静かな始まりだった。『死霊館』シリーズが激しい超常現象を描いているのとは対照的。

本作では、サブタイトルの通り、アナベル人形の誕生秘話が明らかとなる。ただ、個人的にはパンチが弱かった。夫婦の哀しい過去を描いた段階で、どのようにして人形が誕生したのか、おおよその想像がつく。
また、シリーズ第4作ともなれば観る側の目も肥えてきたのだろう、画面上、不自然に空いた場所に何かが現れることが予想できるなど、カメラワークにネタバレ感があったように感じた。

とは言え、本作に登場するシスターの写真やアナベル人形などは『死霊館』ユニバースの他作品へと繋がっており、興味深いものがあった。
本作単体では目を見張る恐ろしさはなかったが、『死霊館』という1つの世界観の中では欠くことのできない作品だろう。

人形師の夫婦を襲った悲劇は12年前。そして、アナベル人形がもたらす次の悲劇は12年後。この「12年」という数字に意味があるのか気になった。

次は『死霊館のシスター』だが、世間の評価はイマイチ。進むべきか否か、悩むところ。

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○『死霊館』(’13)
☆『アナベル 死霊館の人形』(’14)
○『死霊館 エンドフィールド事件』(’16)
☆『アナベル 死霊人形の誕生』(’17)
◇『死霊館のシスター』(’18)
□『ラ・ヨローナ~泣く女~』(’19)
☆『アナベル 死霊博物館』(’19)
○『死霊館 悪魔のせいなら、無罪』(’21公開予定)