翼

クルエラの翼のレビュー・感想・評価

クルエラ(2021年製作の映画)
3.0
才能があるのに埋もれてて、ある日カリスマの目に止まって華やかな世界で注目されて女上司と肩を並べて…ってプラダを着た悪魔か。少女漫画版のなろう作品のテンプレ展開はやや食傷気味。
101からすれば普通に悪人のクルエラを主役で2時間どーすんだと思えば、表のエステラと裏のクルエラと描き分けることでこれを解消。デザイナーの夢を追う主人公エステラがいることで、クルエラは晴れて101でアバズレ役を謳歌できるわけだ。

一つ一つの「画」が素晴らしい!アンチテーゼまとったパンキッシュなランウェイ、良い。イングランドであの髪型だし若かりしヴィヴィアンウエストウッド意識はあるだろう。ただ、撮りたい画が先にあって、それに寄せて映画をつくるとそれ以外の間延びは避けられない。CMとスチールで映えまくって本編で弛む典型例。

最後の、ロジャーのピアノソロが聴けたのは素直に嬉しい。洋楽懐メロみたいなの多様されてたけど、やっぱこれよ。『クルェラデヴィ〜ル』がないとね。
翼