バス行っちゃった

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのバス行っちゃったのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

とりあえず襲撃直後の、ただ道を歩いていただけで日大タックルを食ったおじさんがかわいそうだったなと。

マーゴット・ロビーがフィギュアをするというのだからこれはヤバいに違いないと湿っぽい鼻息で見に行ったら、ヤバいボンクラ諜報デブに出くわしてしまい、しかも実家暮らしの童貞野郎だのなんだのとマーゴット・ロビーに罵倒していただいているものだから、ちょっと変われデブと歯噛みしつつ、ミスミソウのアイツや15時17分パリ行きのアイツ、テレンス・リーなど錚々たるミリデブの系譜を思い出しながら、どうも自分はデブとミリタリーの起こすケミストリーにどうしようもなく心奪われてしまうらしいと気付かされ、トーニャの素晴らしいプログラムを半ば白目がちで眺めていたという。

三回転を飛んで、素晴らしい演技を残したということ以外、描かれることに事実と思えるようなものは何一つないし、銃なんて知らないと言いながらショットガンを打つというあからさまなシーンがちゃんと入っているにも関わらず、下手すると語り口に流されて主人公が世界の圧力に壊されたヒロインのように思えてしまい、エンディングを見ながら、ああ自分たちは大変なものを失ってしまったんだなと後悔とも憧れともつかない感情に襲われてしまうものだから、安定して信用ならない自分の感覚に今日もまたがっかり。