『海街diary』『そして父になる』などの代表作がある(というかその２作品しか見たことないです。ごめんなさい)是枝監督の法廷サスペンス。
わかるー(わかってない)と思いながら見てました。
この映画はとにかく結論を与えてくれなくて、果たして事件の真相は何だったのかから始まって、タイトルの『三度目の殺人』とはいったい何を意味するのかに至るまで、全て観客の解釈に委ねられんですよね。
そして、劇中で与えられるヒントから観客が導き出すであろう「多分事件の真相はこうなんだろうなー」という想像ですら、あえて主人公の口から語らせて、被告に「それはあなたが勝手に思ってるだけですよね」と否定させることで、鑑賞後には物凄いもやもや感が残るというね。
ただ、もちろんこのもやもや感は意図的に演出されたもので、人によって解釈がいろいろ変わるのが面白いなーと思ったし、個人的にわかるーと思ったのは、人は所詮物事を見たいように見て、信じたいものを信じることしかしないという点。この主張には自分としてはすごく納得感があったし、「分断の時代！」とか「オルタファクト！」とか言ってる現代の時代性にすごくマッチしてるテーマだと思いました。
とにかくいろいろな解釈が考えられる映画なので、複数人で見ると鑑賞後の話に花が咲くんじゃないかと思います。
まあ自分はボッチなんでそんな相手いないんですけど！終わり！
