劇場公開時に気になっていたので、観たいと思っていた映画。
地上波を録画して鑑賞しました。
ストーリー的にはそんなに驚くところはなかったのですが、とても面白く感じられ、ぐいぐい観れました。やっぱり是枝監督の映画センスが素晴らしいのだろうな、と今更ながら納得しました^^;過不足なく無駄がない感じがすごい。
法廷戦術としてどういうストーリーを取るのかと、真実は別物なのだなぁ、と改めてよくわかる法廷ものでした。面白かったです。
「容疑者Xの献身」に似たストーリーですが、「容疑者X」はストレートに「献身」のお話しとして、受け入れやすくわかりやすい内容だったのに対し、「三度目の殺人」は、その分かりやすいストーリーの裏側、みたいで似て非なるものでした。
予定調和の分かりやすいハッピーエンドを求めると「容疑者X」コースになるところ、そうならないもどかしさが、面白かったです。それでも救いがあるから、鑑賞後も嫌な気持ちにはならず。
共感しやすいストーリーにしないのに、なるほどと思えるし、良かったような気持ちにもなる、不思議な映画でした。登場人物が限られていて、それぞれの背景を描きすぎないところも良かったです。見ている側が自然と想像するような、映画に集中出来る感覚でした。やっぱり是枝監督って映画を撮るのが上手いんだなぁ、と、今更ながら当たり前の感想を抱きました^^;
面白かったです。