ぬーたん

ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれたのぬーたんのレビュー・感想・評価

3.3
実話ベース。偶然にもアメリカの実話・事件ものが続いてる。
これは流石にニュースで知っていたが、その後については全く知らなかった。
被害者。犯人逮捕に貢献し、一躍英雄になった。
親や親戚のフィーバー振りに自己を殺し苦悩する様や、恋人との微妙な関係など、被害者でありながら英雄としてもてはやされた、心の光と影を描いている。
主役ジェフ・ボーマンはジェイク・ギレンホール。
役作りは徹底している。
その俳優としての努力とプライド、負けず嫌いな面が、今作の主人公と被り、上手いキャストだと思った。
表情だけでその気持ちを表す演技力は、そろそろ40歳になる円熟された力を見せつける。
20年前に『遠い空の向こうに』で観て以来、彼が出演してるだけで観たくなる、魅力あふれる俳優のひとり。
恋人エリン役はタチアナ・マスラニー。
海外ドラマ『オーフェン・ブラック暴走遺伝子』で観たのが最初。
綺麗で強くて、この人は伸びるだろうなあと思ったが、やはり、良い女優になったね。
ただ、ジェイクや母役がスゴイので、案外印象は薄い。
その支える様は献身的で逞しい女性だ。
ジェフの母役はミランダ・リチャードソン。
アル中でニコチン中で、身勝手な母親。
観ていて不快に感じる。
役にはまってる。
憎たらしくて、上手い!
本人はどうなんだろう?
後で調べてみよう!
映画の早い部分で事件は起こるため、それからは、割と淡々としてしまう。
他の被害者が出て来ることもないし、特別な驚くような展開もなく、ヒューマンドラマとして、じっくり描いている感じだ。
ラストにお決まりの本人たちが登場するが、割とあっさりと見せるし、ちらっと映った印象は感じの良い人だった。
ジェイクのギラつく目とは大分違ったな~。
全体にパンチが足りなかった、という感じは否めなかった。
ダメな僕だから英雄になれた、というサブタイトルはダサッ!
いらんわ。
ぬーたん

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