ノッチ

ロミオとジュリエット 前篇のノッチのレビュー・感想・評価

4.0
14世紀のイタリアの都市ヴェローナ、モンタギュー家とキャピュレット家は、貴族界の派閥争いから、血で血を洗う抗争を繰り返していた。

そんなある日、モンタギュー家の一人息子ロミオは、敵方であるキャピュレット家のパーティに友人マキューシュオと忍び込んだ。

そこでロミオはキャピュレット家の一人娘ジュリエットに出会い、お互いに心惹かれ、2人は秘かに逢瀬を重ねるようになっていった。

シェイクスピアの世界で一番有名なラブストーリーを、原作に基づき忠実に実写ドラマ化の前篇。

製作費10億円らしいですね。

ジャケ写の印象で『ロミオとジュリエット』の現代版かと思っていましたが、まんま『ロミオとジュリエット』の世界観でした。

1996年のデカプリオ版とは正反対に、原作に比較的忠実にといった感じの映画に仕上げています。

1つ1つの事件がじっくりと描かれ、じわじわと追いつめられていく登場人物たちの苦悩が切実に伝わってきます。

特にあのバルコニーでのロミオとジュリエットが最高です。

コミカルな要素を排除して、より日常のリアリティに近づけており、人間ドラマが浮き立ちます。

物語は究極のラブストーリーであり、それはそれは完璧であるが、なんといってもイタリアの風景が美しい。

イタリアオールロケ。

キャストもとにかく美男美女だし、景色も綺麗なので、楽しんでみれました。

原作の2人よりはちょっと年齢が上のようにみえるけど…。

燃える階段や、雪積もる大地などの美麗な映像、マキューシオの意外な佇まいなどは一見の価値ありです。

本当の恋愛って何だろう、 ってつくづく考えさせられる。

そして気になるところで前篇が終わります。
ノッチ

ノッチ