えむえすぷらす

夜明け告げるルーのうたのえむえすぷらすのレビュー・感想・評価

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)
5.0
田舎町の中学生。何故か頭上を通っている鉄道。神社の言い伝えと祟り。そして人魚。

ヒロイン役のルーは四葉役の子がルーが発することができる多くはない単語に感情表現を乗せて物語を存分に動かしていた。物語的にはどこかでみた事のある設定要素がちりばめられているのですが、ドラッギーなアニメーション描写が勢いを与えていて、話が進むにつれて独創的な物語へと変化していく。

リアリティラインのあり方が全く異質。そしてアニメーションの自由さを炸裂させた楽しさがある不思議な作品に仕上がっている。「夜は短し歩けよ乙女」も不思議な作品でしたが、また別種の方向で不思議な世界観を提示されていて要注目の監督だと思います。