アヌシー取って凱旋上映のおかげで観ることができた。なむなむ。
まず第一印象、『崖の上のポニョ』感が尋常じゃない(笑)
ルーの喋り方やら、町が水没する展開。ワルキューレの騎行が流れるとこなんか分かる人には分かるオマージュ(笑)
けど、湯浅政明って「自我の解放と成長」ばかり描いてて、もはやそれが作家性になりつつある印象。
カイのドラマよりもじいちゃんとタコ婆のドラマにグッとくるのは自分が年をとった証拠なのか(カイのちょい下手な熱唱にもグッとくるものはあったけどね)。また、そこらへんの老人の心の棘が抜けるシーンが1番「あぁ湯浅政明のアニメ観てるなぁ」感があったんだよね。あの表現主義的というか、感情の動きというか何か押し殺していたものが解放されるところで、作画がいい意味で崩壊していく感じのカタルシスはほんと唯一無二の表現だと思う。
ルーのパパが商工会でまちおこしのスペシャリストとして活躍してるのが個人的に1番ツボだった。
湯浅政明作品としてはかなり観やすい感じに仕上がってるから、湯浅政明デビューとして観るには1番いいんじゃないかなと。