このレビューはネタバレを含みます
ミッシング・パーソンもの。主人公のシングルマザーのもとから、娘とベビーシッターが忽然と消えてしまう。
しかし、誰も彼女のいうことを聞いてくれない。それどころか、離婚訴訟中で親権を争っているため、自作自演を疑われる始末。
おそらくは、名作「バニー・レークは行方不明」をストーリーの骨子にしている。
本作の特徴としては、不法滞在のベビーシッターや、怪しげな臓器売買の男など、現代韓国の闇の部分を背景にアレンジしているところ。
しかし、すこし重めの社会問題が絡んでくるぶん、ミステリーとしての明快な面白さはややスポイルされている。
事件を通して、主人公が母性を回復するというテーマはよく伝わってきた。