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トルチュ島の遭難者の河のレビュー・感想・評価

トルチュ島の遭難者(1976年製作の映画)
4.6
これまでは仕事とヴァカンスの行き来についての映画だったけど、今回は仕事でヴァカンスに行く映画

実現性度外しした見た目優先、アイデアだけの旅行の企画を代理店に売って儲けようとしたら、代理店に旅行の進行も無理矢理やらされる話で、そこから口だけの人がちゃんと行動も伴うようになって自立したように見えるけど、まあでもそんな一回の冒険ですぐ変わらないっていう話

これまでの話は別世界としてヴァカンスに行くから最初は多幸感があってその後疲労感が出てきてって流れになっていて、体感型ヴァカンス映画って感じだったけど、今回は仕事の延長のヴァカンスだからテンションの低い時間高い時間、イライラとかの負の感情と時折ある最高の瞬間がごちゃ混ぜになっていて、旅行の内容だけじゃなく映画の話の流れも行き当たりばったりだから、ヴァカンスというよりは体感型バックパッカー映画って感じがした

相変わらず何もサスペンス的な要素がないのに没入感がすごい かなり主観的な演出になっているのかもしれない 映画はアトラクションだから身をまかせればいいんだよ的なことをクリストファーノーランが言ってたけど、その意味でいうとめちゃくちゃに映画した映画 あとひたすら演奏してるやつが最高
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