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羅生門の06のレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
4.5
羅城門

男は自分のプライドを守りたい。女は自分を守るためなら何でもする。誰もが嘘を付く。

結局人は、嘘の中でしか理想の自分では居られないのではないか。そんな事を考えさせられる映画だった。

原作は芥川の「羅城門」と「藪の中」を混ぜたものだと聞いた。映画を見てる間、本当に真相がわからず藪の中を手探りで歩いている気になる。

しかし、黒澤は絵で見せる映画だと思っていたが、意外とセリフでの説明が多かった。でも女が豹変するシーンは流石の迫力。人が鬼になるとはこういうことかと納得した。
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