アンダーソンGK

サスペリアのアンダーソンGKのレビュー・感想・評価

サスペリア(2018年製作の映画)
3.6
ダリオ・アルジェンドのリメイク。
オリジナルは未見だが、同監督作フェニミナと同様の物語構造を持つように感じられた。
神秘的な特殊能力を持つ美少女が、監禁サイコキラーと対峙する構図。
今回はドイツの左翼テロ組織という政治的な要素も含み、その物語を複雑にしてしまっている。

陰影の強い映像、時折ブレるズームなどクセの強い映像は好みだが、ホラー映画としての官能性は乏しかった。
カット割りが激しく、誰のフラッシュバックかも分からない、意識の混濁を描き、悪い夢をずっとみ続けているような感覚を覚えた。