どーもキューブ

サスペリアのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

サスペリア(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ルカ監督の「サスペリア」素晴らしきリメイク、ルカペリア



ルカグァダニーノ監督。
脚本デヴィッドカイガニック。



噂はやはりツィッターより聞く。2018年冬あたし。

ダリオ・アルジェントの看板作品「サスペリア」のリメイクが出来たとの事。

ていうかなかなかホラーリメイクは、見ない方向になってきた。アジャ監督の「死霊のはらわた」リメイクを見てガックリした思い出があるからだ。

アルジェントは、独自のヒチコキアン映画タッチとして誕生したロックと蝿と殺人事件「四匹の蝿」

アルジェントといえばイタリアキングオブホラー監督。

アルジェントといえば、もはや世界ホラー基礎映画「ゾンビ」

作品監修に入りこれをよりハードに編集監督したダリオ・アルジェント版「ゾンビ」

美少女ジェニファーコネリーを虫まみれにしてみた映画、私のベストアルジェント「フェノミナ」

オペラ座の怪人殺戮ハードルドビコ療法版、隠れたけっさく「オペラ座血の喝采」

魔女3部作のネオ殺戮話「サスペリアテルザ」

なお娘アーシアは父アルジェント作品に出演。アーシアアルジェントは今や映画監督になる。

で、その前に、ホラーリメイクについておさらい。
 ホラーリメイクは、ザックスナイダーの高速「ゾンビ」リメイクなかなかの娯楽作進化系ゾンビ「ドーンオブザデッド」

完全お祭り映画「フレディVSジェイソン」のVS対決シリーズ。

「エイリアン対プレデター」のガッチリエイリアン対変化系プレデターのお祭り対決シリーズ

ロブゾンビのホラー愛好もぶち込んだリメイク「ハロウィン」
「ハロウィン2」はダーク過ぎたけど好き。今もリメイク続く。ていうかブギーマン人気で逆にびっくり。

完全に独立独自性甚だしいラブストーリーリメイクの「蚊」クローネンバーグの「ザ・フライ」

のみ大好き。

「エルム街の悪夢」「悪夢のいけにえ」「13日の金曜日」「鮮血の美学」「キャリー」「フライトナイト」「ドラキュラ」「悪魔の住む家」「呪怨」「遊星からの物体X」「アイスピットオンユアグレイブ」「ナイトオブザリビングデッド」「It」「チャイルドプレイ」等々ホラーリメイクされてきたが、未見ばかり。なんか見たくない感じ。特に元ネタ好きな映画のリメイクは、ガックリする度合いが強い傾向にあるので敬遠気味だ。

ルカ監督「サスペリア」は、蓋開けると評判上々の真っ二つ。愛好雑誌「映画秘宝」のムック本別冊「サスペリアマガジン」発売!

あの「映画秘宝」ムック出来る時大傑作。

その定理を信じてる私としては、も~その時点で見たい度かなり高まる。

えー上映時間二時間越え!の心配をよそに

なんといきなり2019年春4月近所のシネコンでぶち込まれているじゃないの! 
でムリクリスケジュールを作り、120分越え見に行きました。



まず、大前提「魔女」って?誰で?何!ってこと。全然馴染みも何もない風土、歳時記、異文化お化け。

私の最初の馴染み魔女はテレビの「奥様は魔女」鼻をクィックィッと動かすあの優しいサマンサ「魔女」悪戯魔術だ。

んで、「オズの魔法使い」のあの超ベタ基礎定礎「魔女」緑色してたっけ!

あとアニメかなんかの「魔女」「魔女っ子メグちゃん」「魔法使いサリーちゃん」60年代世代のアニメ魔女。
私は再放送でギリ「サリーちゃん」を見る世代。とんねるずがコントで「サリーちゃんのパパ」をやると笑う事が出来た世代だ。

あとはホラーの「魔女」いろいろ。それこそダリオ・アルジェントやらロメロの初期「悪魔の儀式」でも扱っていた。ていうか、私はあの「悪魔の儀式」から女性の魔女からセクシャルな淫乱性西洋妖怪に思えてきた。ちがうのかしら?!「魔女学」あったら習ってみたいわ。

んでダリオの「サスペリア」は、ほぼ失念していて、良き色使い撮影していた殺人事件物ぐらいにしか覚えていない。

むしろダリオ・アルジェントの傑作は

「フェノミナ」にこそ!あれ

の派閥。なんで、これをリメイクした事にそこ!狙ういやリメイクに相応しいとも思えたというスタートラインだ。

閑話変題で感想以下。
うわあ良かった!素直にリメイクとして良かった。長いなあはうっすら感じたのだが、本作の「あえて」のホラーを肉づけするサスペンス要素のたっぷりした台詞、歴史情報として好意的にとれたという感じ。まあいらないちゃーいらないけどそれなら意味がない。別作品でいいのかもしれないが、あえて盛る感じ。

リメイクの意味支柱である新たなる歴史的なんちゃらで引っ張りつつ、サスペンスもなかなかのぶ厚いテキストとサブ指標たる記号的抽象性を帯びる。

が、時々飛翔する素晴らしいゴアシーンとキリキリ痛めつける肉体的ホラーに喜び的スリラーを感じこの感じを喜んだ。いやあこわあ~いと思ったよねえ。

んで、あの超不可解なあの大ラスト!こちらも必見ポイント!
だってあれは凄いよ!もーぶっちゃけるとね、

ジャバズハットグリズリーかと思ったよなぜか眼鏡かけてたしね。ちょい笑いました。「ガバリン」も思い出したよねえ。紫のあいつ。

だけどそのラストを含め、そのあとのカットを含めね良かった。

ダリオ・アルジェントも最初本作否定して受け入れたと「映画秘宝」ムック読んでホッとしました。

明らかにダリオ版よりよく盛り上げ、積み上げ、長い語り口になったルカ版「サスペリア」とみた。

この「盛り」をどうみるか?が鍵だす。

ていうかダコタジョンソンがドンジョンソン娘にびっくりだわ!ていうか好演すぎだよ。あの衣装!紐かよ!

あと忘れてならないムック本みて気づいたクロエさんも判らなかった好演。「キックアス」ガール。

そして、なんと!こちらもわからなかったティルダスウィントンのあのサイボー美貌必見!
あの医師もティルダだったんでしょ!ルカ監督を信頼してる証拠だよなあ。

物語解説とか一切省略しますが、「サスペリア」ファンは、どうだろう?サスペリアファンは、あんまりみない方がいいのかな?まあダリオ・アルジェントファンは必見といいたいですが、賛否両論というのは非常に素晴らしい結果としてみなしたいよね!って感じ。

さて
ルカ監督のルカペリア

ぜひご覧ください。

DVD欲しい感じだす!音声解説ききたい!

追記・早速「サスペリアマガジン」(洋泉社)を購入していろいろ気になった所を読みふける。が、それもでレビューが大変遅延。劇場鑑賞から2カ月寝かせ過ぎた。

追記
勿論これを見た後ルカ監督の「君の名前で僕を呼んで」とか前作品が軒並み気になるのは当然だった。
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