ぱるみ

彼女がその名を知らない鳥たちのぱるみのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

『どうして女は愛してくれない男を好きになるのか』

恋愛指南本を毛嫌いする私が本屋さんで見かけた題名を思い出した

蒼井優も阿部サダヲも、関西弁がほんまに上手い。ネイティブやった

十和子はどうしようもない女だけれど、なけなしのお金を男に渡す彼女をみて、十和子の中に自分を見た(情けない…)

男にズタボロにされて暴力までふるわれ、顔の骨まで折られて瀕死になるんやけど、やはり自分を愛してくれる男に頼り、男に匿ってもらうっていうね

陣治の純粋で狂った愛情に悲しくなった

あそこまで、十和子を愛するなら、生まれ変わりを信じて、命を落としてなんかほしくなかった

十和子を想って居酒屋から飛び出し、手に入らない愛情を求めるかのように、無我夢中で走りだすあのシーンは胸が締め付けられた

竹野内豊、自己愛が強く、ナルシストでクズなDV下衆男、演じるのんうまいなぁ(私、日サロで肌を焼く男が嫌いなの)

舞台が大阪やから、あれ?電車のシーンは上本町?天王寺?近鉄?(赤目四十八滝の観光広告も目にして、嬉しくなった)

ハービスENT✨西梅田が✨映ってるー❤️ってテンション上がりました

あの上着、中小企業のおっちゃんとかが着るやつやん。お風呂に入ってなくって歯もちゃんと磨かない陣治、クチャクチャご飯食べる陣治

そして、種無しと罵倒される陣治

阿部サダヲ演じる陣治が脳に焼き付いてしまった

私も陣治がボロボロの姿でお家に仕事から帰ってきて パンを持って『おみやげやで』っていう健気な姿をみて

父親と重なったんだよなー…
ぱるみ

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