やまぞう

彼女がその名を知らない鳥たちのやまぞうのレビュー・感想・評価

3.0
原作未読。これ、サスペンスだったんだ。

完全に病んでる気味のクレーマー女と、クズ男達のズブズブなお話。
そこに共感できるキャラは清々しいまでに出でこない。

スマートなイケメンでお金も持ってそうな竹野内豊や松坂桃李に魅了されるのは分からんでもないが、
その行動や言動に、そこはかとないクズ感が漂う中で、ブサイクとまでは言わないが、貧相でサエないオッさん阿部サダヲの純愛が際立つ。

それも、一歩間違えばストーカーなんじゃないか、というギリギリなのだが。

自分の稼ぎで働くこともなく、毎日ブラブラして、メシ作って帰りを待つでもなく、気に入らない事があると罵詈雑言を浴びせて、元カレの思い出に浸りつつ他の男と浮気。
こーんな女を全て受け入れ、せっせと世話を焼く超絶優しい男 阿部サダヲ。
優しすぎて逆に怖い...

物語は、元カレのクズ男 竹野内豊が5年前から行方不明になっていると刑事から聞いたところから、サスペンスちっくになってはくるのだが。

基本的には最低で愚かな人々と、究極の愛のお話。

彼女が知らない鳥たち。
ありゃ、ムクドリだろ。
なんか、暗喩があるのかなぁ。
やまぞう

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