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海辺の生と死のkabcatのレビュー・感想・評価

海辺の生と死(2017年製作の映画)
3.8
第二次世界大戦末期の男女の一途な恋愛を描いているようだが、ほんとうの主役はこの二人を取り巻く島のように思われ、長いカットやゆっくりとしたセリフ回しが当時の島の時間の流れを想起させて心地よく感じられる。ひんぱんに挿入される島のことばや歌もよい。キャスティングもみなぴったりだが、やはり満島ひかりが秀逸。隊長さまへまっすぐに飛び込む姿もよかったが、子供たちと一緒にいるシーンがどれもすばらしい。それから(戦時中にあんな衣装持ちでいられるのかなあとは思ったけれど)トエの服装は和洋問わずどれもかわいらしいです。
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