突然何者かに拉致監禁されたオ・デス。テレビで初めて自分の妻が殺され、その容疑者になっていることを知る。それからテレビでの情報収集と体を鍛えて解放される日を待っていた。それから15年の月日が流れ、拉致されたその場所で解放された。監禁者からの提案は5日以内に監禁の謎が解けたら自分が死んで、溶けなければ、オ・デスと彼が解放されてから知り合って恋に落ちたミドを殺すというものだった。
全く想像できないストーリー展開。監禁されてる時の描写も独特でリズム感があり、復讐心を募らせていくのが胸に刺さる。
拉致監禁された理由が明かされて行く間も、一人でたくさんの敵に向かっていく、爽快感のあるアクション。回想を写真で追う感じや独特の凍り付くような空気感と音楽の侵入の仕方もそれを助けています。
復讐でしか生きることができなかった男が、別の男に復讐でしか生きていかれない状況を埋めつける15年間。
たったそれだけの些細な子供の頃のことがここまで人の復讐心を煽り、人生をそれだけに生きていくさま。復讐は復讐しか生まないという単純な事をここまでの壮絶なストーリーで見せる
悲壮感漂う後味の悪さは天下一品。
