タカシ

ブレードランナー ワークプリントのタカシのレビュー・感想・評価

4.0
『2017年の観客はレプリカントの夢を見るか?』


私を含め35人しか登録してないワークプリント版。82年に一般公開されたオリジナル版公開以前に試写会で限定的に公開されたバージョン。

こんなのまでソフト化されるのだから、ブレードランナーマニアというのは業が深い。

はっきり言ってこのバージョンの試写での評判が芳しいものでなかったため生まれたのが、オリジナルの劇場公開版。
つまりオリジナル版は妥協の産物でありワークプリント版こそがスコット監督が世に問いたかったバージョンだったと言える。(まっ未完成品だけど)
したがって、自身のやりたいように作り直した最終版以降とこのワークプリント版が似ているのは当たり前なのだ。
ナレーションはなく、エンディングも最終版やファイナルカットと同じ。
もちろん細かいところで他のバージョンと異なる。
あのシーンがない! ある! セリフが違う! 音楽が違う!
こういう楽しみ方が出来る私も結構マニアの沼に片足突っ込んでるなあ。

改めて私は「ブレードランナー」という作品が好きなんだと気づかされた一作。

細かい感想は他のバージョンを観た時にでも少しづつ書いていきます。何せまだ4バージョンもあるんだしねぇ…(溜息)
セルBlu-rayにて。17.09.02
2017#117
タカシ

タカシ