カミワザ

96時間のカミワザのレビュー・感想・評価

96時間(2008年製作の映画)
4.5
リュック・ベッソン製作。
私好みのリアル志向のスパイアクションシリーズ。
公開当時は全米で予想外の大ヒットなんて言われていましたが、そのヒットに裏付けされた面白さがあるんです。

元工作員という役柄のリーアム・ニーソンは今作で格好良いアクションと、元工作員と言われるスキルを見せてくれます。
更に物語の本篇に入る前の短い時間に、家族関係をざっと描き、主人公の性格付けも成立させている。
これで90分余りの上映時間に纏められているのだから上手い。

物語の本篇に入る部分”ここから”いといったスタートの切り方が絶妙で、(この時の瞬時の父親の判断が物凄くキレています)
ここからのアクションと、ジェイソン・ボーンも真っ青の洞察力と判断力。
そしてフランク・マーティンも驚きの命を投げ出すスーパー騎士っぷり。
やばい。やっぱり面白いよ。
こんな調子で、最後まででグイグイ引き込んでくれるんです。

一見、殺生なと目を覆うようなリーアムパパの無尽の暴れっぷりも、物語前半の娘の誕生パーティのくだり等で、娘への溺愛っぷりを観客にしっかり刷り込まれており、違和感どころか、このパパの行動に共感出来ちゃう訳なんです。
そこまで手段を選ばないかー、との大胆な行動の連続にあなあたも釘付けになるはず。

それにしても、この娘のノー天気な事といったら・・・
ちょっと前まで泣きじゃくっていたと思ったら、パパ大好きって・・・やれやれですねリーアムさん。
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