鋼鉄隊長

カンフー・ヨガの鋼鉄隊長のレビュー・感想・評価

カンフー・ヨガ(2017年製作の映画)
4.5
大阪ステーションシティシネマにて鑑賞。

【あらすじ】
中国の考古学者ジャックは、インドから来た考古学者アスミタの依頼で中印の間で消えた幻の財宝を探すこととなる…。

テレビゲームみたいなCGアニメーションで映画が始まることに若干の不安を感じたが、これが中々面白い。
全体の内容としては『インディ・ジョーンズ』と大差無い。と言うか、ほとんど『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のアジア版と言っても過言では無いだろう。しかしながら『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のように、インドを野蛮民族の国として描いていないので大変好感が持てる。それどころか、インドへの敬意が感じられて大変素晴らしい。
インドへの敬意の最たる例が、映画ラストのダンスシーン挿入までの流れに描かれているとも考えられるのだが、ネタバレになるので割愛。
ここでは中印の二大俳優ジャキー・チェンとソーヌー・スードの演出の違いに注目する。
ジャキーのアクションと言えば「痛そうな演技」が印象的だが、今回ももちろん健在。それに対して、敵役であるソーヌー・スードの「何事にも動じない演技」が対照的で面白い。特にドバイでのカーチェイス・シーンでは、ヘロヘロになってライオンとドライブするジャキーのコミカルな様子と、車がクラッシュしても傷一つ無いソーヌー・スードのスタイリッシュな姿が描き分けられている。
チープな題名から、とんだB級映画に違いないと思っていたが、カンフーとインド映画の相性はかなり良かったようだ。
鋼鉄隊長

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