こたつムービー

空飛ぶタイヤのこたつムービーのネタバレレビュー・内容・結末

空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

うーん、悪くないが上がりきらず。
「中盤持ち直した」印象だ。それがなければヤバかったかな・・。以下長くなる予感。

WOWOW版の連ドラがあって、そのバージョンは以前鑑賞を挫折してた。というのもこの物語の宿命だがなんせ「落命スタート」と暗い上、演出と撮影がちと古臭く正直持続しなかった。今回は単品映画版の「再挑戦」と相なった。

で、本編。

「中盤持ち直した」と書いたが、ディーンフジオカが栄転取引するまではハッキリ言って

「有志多すぎ」

で、これって放っといても事件解決するんじゃね?と感じた。メーカー側の有志など、正方向に正しく向かっているようで、無感動にオレは眺めてたよ。しかしその正方向に向かってたディーンの方向転換(栄転)で「やっと始まったか」と集中した感じだ。

それでも総体としては全然「ファンタジー多め」。
各パート(運送会社・メーカー・バンク)で奇跡的に有志がいて、奇跡的にうまく繋がっていく物語と言える(あまりほめてない)。しかしそんな中、今回ハッとしたのはブッチギリで


佐々木蔵之介の演技だった


奥まったほとんど第三幕に登場するんだが、佐々木蔵之介が全てをかっさらっていったね(個人観測上)。このシーン観れて良かったなと思った。
それと「新品車に整備ミス」ってあーた、とツッコミたいがしかしこれが最終的な決定打となる、っていう歯切れ悪さも特筆しておきたい。

WOWOWの2008年版より古臭くなかったか?というとそうでもなく、演出的な目新しさやシャープさは感じずなんか照明も暗い。手堅く定型を出ず、映像的発見は乏しい。きっと原作を2時間に圧縮するだけで大変だったのだろうけども、さ。

池井戸潤モノはある意味道徳教材のような処もあり「みなさん気をつけましょうね!(ハーイ)」と思えればそれで良し、な点もあるはずなので今回も「リコール隠し」と「尻尾きりの怖さ」を学べてよい。トラックディーラーやってる友人に薦めてみよう。


※しっかしエンディング曲にはズッコケた。
久しぶりに聞いたかも、タイアップ曲ってやつを。それも桑田佳祐。恐ろしく合ってない!