マルケス

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男のマルケスのレビュー・感想・評価

3.5
WW II開戦初期、ナチスの脅威がここまで凄まじかったとは知らなかった。ヨーロッパ陥落も目前という危機的状況に寒気がした。

描かれるのは1940年5月9日から28日までの約20日間。
ドイツとの徹底抗戦か、和平交渉か。内なる敵とも戦うチャーチルを軸に2時間、一瞬たりとも緊迫が途切れることなく描ききる。(地下鉄市民の「Never!」など演出過多はあるけど)

ゲイリー・オールドマンのチャーチルが乗り移ったかのような迫力は圧巻。エンディングの高揚感は惚れ惚れする。紙片が舞う中、チャーチルの歴史に残る演説の再現。
We Shall を11回繰り返し、最後は「We Shall Never Surrender!」で締めくくる。1940年6月4日、ダンケルク撤退が終了した日でもある。

『イミテーション・ゲーム』『英国王のスピーチ』『ダンケルク』『チャーチル ノルマンディーの決断』関連作が繋がった時って面白さも倍増する。
マルケス

マルケス