細かい歴史背景云々あれこれ指摘するのも野暮だと思えるような、ゲイリーの熱量にひたすら圧倒され続けました。
もちろん素晴らしい技術の特殊メイクがばっちり整形していたものの、画面に居たのはちゃんとゲイリーオールドマンだったので、個人的には安心。笑
言葉という人間の一番の武器。チャーチル持ち前の才能。それを刻み込むタイプライターの音。
音響のレベルが非常に高かった。小気味好く響く日常の音が、彼のチャーミングな人間性を表してるような。
女優陣の演技も効いていた。
しかし政治の観点からの指摘が多いのは、完全に邦題のせいでしょうか。伝記映画ではなく、ベース以外はフィクションです。たまたま実在した口の巧いおじいちゃんを題材にしただけ。
Darkest Hourをわざわざ塗り替える必要はどこにあったのか、、
丁寧な脚本演出が腑に落ちる、完成度の高い一本でした。
