Hagieen

29歳問題のHagieenのレビュー・感想・評価

29歳問題(2017年製作の映画)
3.5
キーレン・パン監督、クリッシー・チャウ主演。
30歳という数字は何かの節目を感じさせ、選択と決断に迫られる。
主人公のクリスティはキャリアウーマンだが、彼氏や親の介護など問題も抱えている。観客のほとんどが主人公と多かれ少なかれ同じような現実を持っているかと思う。
クリスティが転がり込むアパートの家主ウォン・ティンロは対照的にどこか夢追い人で人生を楽しんでいる。クリスティは家主が旅行で留守となった部屋で、彼女の人となりを日記を通して追体験していく。
夢想家で楽天的、まったく自分と違う考え方に憧れと苛立ちを感じながらも、最後は彼女のリアルを知ってしまう。

もとはキーレン・パン監督の舞台劇を映画化したモノのようで、香港での女性客の動員がすごかったようだ。
30歳という人生の岐路を女性の視点で描いているが、そういう問題は女性に限ったものでもなく、男性でも共感する部分はあると思う。
またたまたま30歳にフォーカスされているが、その後の人生もまた岐路がある点では、オッサンも、じいさんも、ばあさんも、若者もすべての世代に響く気がする。
人生をどう生きるか、そんなことを考えさせられる映画だ。

色々な世代にも刺さると書いたが、ベイビージョン・チョイが出ている時点で女性ターゲットは明らかですがw
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